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中学生が知っておくべき自由研究の『実験レポートの書き方』

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▼こんな人にオススメ

・実験レポートを書いたことがなくて困っている中学生

・実験レポートのテンプレが知りたい人

ぽんぽこぽん!サイエンス・コミュニケータのぽんすけです。

お読みいただきありがとうございます。

実験レポートって、学校で習わないのに、突然、宿題に出されて大変ですよね。

なんだこれ?!ってなりません?

実は、わたしも、そうでした。

中学生のときの話。

理科の先生が突然、「今日の実験、レポートにまとめておいてねー」って言いだしたんですね。

しかも・・・

レポートの書き方の説明は、何もなし。

 

どうしろと・・・思いつつも、とりあえず適当に書いたら・・・

評価は、最低ランクのC!

 

でも、同じ班の別の子はAを取ってるんですよね。

耳を傾けてみると、友達同士で調べて、見せ合いっこしてレポートを書いたようです。

・・・

・・・ぼっちには、無理!

当時のわたしは、ひとりぼっちを隠すために、机でスマホをいじってる系キャラでした。

しかも、とっても見栄っ張り。

友達と協力して宿題なんてできません。

 

他に頼らず、レポートを書けるような、レポートの書き方マニュアルがいいのに・・・

 

なんて思っていたのです。

 

そんなわたしは、大人になって、なんやかんやあって、研究者になりました。

逆に、実験レポートを採点する先生になりました。

実験レポートの書き方にもかなり詳しくなりました。

 

そこで、今回の記事では・・・

・実験レポートの書き方が、全くわからない!

というあなたに向けて、

実験レポートの中でも特に難しい、自由研究の実験レポートを書くときに、『知っておくべき基本』をお話していきます。

この記事を読めば、

実験レポートを書くときに必要なことがすべてわかります。

まずは、結論から!

『実験レポートの書き方』

▼実験レポートの構成▼

1)表紙

2)動機

3)実験方法

4)結果

5)考察

6)参考文献

 

文章の形式▼

文末は「ある」「である」「だった」にする

・1つの文章をできるだけ短くする

 

表紙の書き方▼

・表紙に書くことはタイトル・学年・クラス・名前

・実験で何をやったかわかるタイトルにする

・タイトルの決め方がわからなかったら「使った道具と実験内容をくっつける。そのあと『実験』と書く」

 

動機の書き方▼

・『動機』とは、「実験をやりたくなった理由」を書く項目

動機では・・・

・今までに気づいたこと

・気づいたことから不思議に思ったこと

を書く。

 

実験方法の書き方▼

実験方法とは、「実際にやったこと」を書く項目

書く内容▼

・「実験方法」というタイトル

・実験で使った道具

・実験の手順

※実験手順を書くときの【注意点】▼

・手順は「過去形※」で書く

・手順に「気づいたこと」や「思ったこと」を書いちゃだめ!

 

結果の書き方▼

・実験結果とは「観察したこと」を書く項目

・注意点:語尾は「過去形(=だった)」

 

考察の書き方▼

・考察では「観察して気づいたこと」を書く

・注意点:語尾は「現在形(=である)」

・感想を書きたい場合は、「感想」という項目をつくる

 

参考文献の書き方▼

・参考文献とは、参考にした本やウェブサイトのこと。

参考文献テンプレ▼

本:著者名、『タイトル』出版社名、発行年

ウェブサイト:著者もしくはサイト名「記事タイトル」、(URL、閲覧日:日付)

さっそく、具体的なレポート例をお見せしながら、それぞれの項目の解説をしていきますね。

細かい注意点などもまとめておいたので、ぜひ目を通してください。

はじまりはじまり~☆

絶対に守るべき『文章の形式』

実験レポートには絶対に守らなければいけない「文章の形式」があります。

なので、レポートの各項目の前に、まずは、文章の形式をご紹介していきますね。

文末は「ある」「である」「だった」

作文を書くときには「です」「ます」「ました」をよく使うと思います。

レポートでは、間違い。

レポートでは・・・

・「ある」

・「である」

・「だった」

を使います。

 

具体例▼

悪い例)「塩の結晶を作りました。

良い例)「塩の結晶を作った。

 

理科の実験レポートは、事実を書いて報告する書類です。

先生に向けて書くから「丁寧な言葉の方がいいかなぁ」って感じるかもしれませんが、気にしなくてOK。

「である」調で書いてくださいね。

1つの文章はとにかく短く

もう1つ絶対に守らなくてはいけないことは1つの文章を短く書くこと

ためしに次の文章を読んでください。

「モールで塩の結晶を作ったら、塩のつきかたがまばらで、観察してみると、糸の結び目に塩がいっぱいついていて、でこぼこしてる方が塩がつきやすいのかなと思った。」

・・・正直、目がすべりませんか?

読みたくないと感じても仕方がありません。

レポートは「報告書」なので、読んでもらう相手がいます。

だからこそ、読みやすい文章を書くことがお作法です。

具体的に1つの文章に何文字とは決まっていませんが、

「とにかく短くしてやるぜ!」

と意識してみてください。

 

悪い例▼

「モールで塩の結晶を作ったら、塩のつきかたがまばらで、観察してみると、糸の結び目に塩がいっぱいついていて、でこぼこしてる方が塩がつきやすいのかなと思った。」

 良い例▼

「モールで塩の結晶を作ったら、塩のつきかたがまばらだった。

観察してみると、糸の結び目に塩がいっぱいついていた。

でこぼこしている方が、塩の結晶がつきやすいのかな?と思った。」

▼まとめ▼

・文末は「ある」「である」「だった」にする

・1つの文章をできるだけ短くする

お次は、タイトルの書き方と決め方をお話していきます。



表紙(タイトル)の書き方

次は、表紙の書き方をお話していきますね。

表紙に絶対に書かなきゃいけないのは・・・

・タイトル

・学年&クラス

・名前

です。

ここで困るのは、「タイトル」のつけ方。

学校からタイトルを指定されている場合は、特に困りません。

でも、自分でタイトルをつけなければいけないときがあります。

いきなりタイトルつけて!と言われて困るのではないでしょうか。

では、どうやってタイトルをつけるのがいいのでしょうか?

 

基本的には『実験中にやったこと』がわかるタイトルにするのがベスト。

ためしに、自由研究コンクール「シゼコン」の入賞作品のタイトルを見てみます。

・あさがおの観察と研究8(文部科学大臣賞を受賞)

「なぜ久能海岸は吉浜海岸のように足跡がくっきりと付かないのか?」(1等賞)

「あさがおの観察と研究8」では、タイトルを見るだけで、

・『あさがおの観察をしたんだな』

・『8ということは、たくさん実験したんだな』

とわかります。

 

また、「なぜ久能海岸は吉浜海岸のように足跡がくっきりと付かないのか?」も、

・『久能海岸は足跡がつかなくて、吉浜海岸は足跡がつくんだな。』

・『久能海岸と吉浜海岸を比べたんだな。』

とわかります。

 

こんな風に、タイトルは『実験中にやったこと』がわかるタイトルにしてください。

ですが、こんな風にタイトルが思いつかないときもあるかもしれません。

そんなときは・・・

使った道具と実験内容をくっつける。そのあと『実験』と書く。

という方法をオススメします。

・・・言葉では、わかりづらいですね。

いくつか具体的なタイトルのつけ方を挙げていきます。

 

具体例1▼

使った道具:つまようじとタコ糸

実験の内容:塩の結晶作り

『つまようじとタコ糸を使った塩の結晶の実験』

実験で使った「つまようじとタコ糸」で塩の結晶づくり合体させて、『実験』という言葉を最後につけています。

 

具体例2▼

使った道具:糸とコップ

実験の内容:ミョウバンの結晶作り

『糸とコップでミョウバンの結晶を作る実験』

この例でも「糸とコップ」と「ミョウバンの結晶づくり」を合体させています。

 

研究者もよく使うタイトルのつけ方です。

タイトルに困ったら「使った道具と実験内容をくっつける。そのあと『実験』と書く」をやってみてくださいね。

▼まとめ▼

・表紙に書くことは「タイトル・学年・クラス・名前

・「実験中にやったことがわかったこと」をタイトルにする

・タイトルの決め方がわからなかったら「使った道具と実験内容をくっつける。そのあと『実験』と書く

表紙の具体例

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次は、「実験の動機」の書き方をお話していきます。



「動機」の書き方

自由研究レポートには必ず、実験の動機が必要です。

まずは、実験の動機って何?という解説です。

『動機』とは、「実験をやりたくなった理由」を書く項目。

具体的には・・・

1)今までに気づいたこと=知識
2)得られた知識から不思議に思ったこと

を書く。

ためしに、先ほど紹介した「なぜ久能海岸は吉浜海岸のように足跡がくっきりと付かないのか?」の動機を見てみます。

祖母の家がある神奈川県湯河原町の吉浜海岸によく散歩に行き、貝やきれいなガラスを拾った。

砂浜には、たくさんのサーファーの足跡が付いていた。

弟がサーファーの足跡をたどって遊んでいたが、足跡は海まで深くくっきりと付いていて驚いた。

砂浜には、犬やカラスなど動物の足跡もくっきり付いていた。
しかし、家の近くの静岡県静岡市の久能海岸で足跡を付けようとしたら、ほとんど付かなかった。

どちらも砂でできた海岸なのに、なぜ久能海岸は吉浜海岸のように足跡がくっきりと付かないのか、疑問に思ったことが研究を始める動機になった。

「なぜ久能海岸は吉浜海岸のように足跡がくっきりと付かないのか?」より引用

↑の文章を読んでみると・・・

1)今までに気づいたこと=知識(黒い太字)
2)得られた知識から不思議に思ったこと青い太字

この文章を読んでみると「実験をやりたくなった理由」がわかりますね。

余談ですが、「自由研究の評価ポイントは?先生に直撃インタビューしてみた」でご紹介したように、コンクールに入賞するくらいに、ものすごく評価の高い自由研究をするには、どれだけ『動機』を語れるかが重要です。

それくらい、動機はとても大事な項目。

ぜひ、あなたが本当に気になったことで自由研究をしてみてくださいね。

▼動機のまとめ▼
『動機』とは、「実験をやりたくなった理由」を書く項目。

具体的には・・・

1)今までに気づいたこと=知識
2)得られた知識から不思議に思ったこと

を書く。

動機の具体例

実験のどうき

次は、実験方法の書き方です。



実験方法の書き方

さっそく、実験方法の書き方をお話していきます。

実験方法では、実際にやったことを書きます。

具体的には・・・

実験方法で書くこと▼

1)「実験方法」というタイトル

2)実験で使った道具

3)実験の手順

を書きます。

書く順番はタイトル→実験で使った道具→実験手順」です。

これだけ書くと難しいですが・・・要するに、料理のレシピと一緒です。

例えば、目玉焼きをつくるとします。

【タイトル】目玉焼きつくり

【道具】卵・油・フライパン

【手順】

1)フライパンを熱して、油を入れた

2)卵をフライパンに入れた

実験方法もこんな風に書いていきます。

次は、1)実験で使った道具と2)実験の手順の書き方を順番に説明していきますね。

実験で使った道具を書く

まず、実験で使った道具を書くときは、箇条書きしてください。

もし、道具の写真を撮影したら、一緒に掲載するとわかりやすいです。

実験手順を書く

実験手順では、やったことを書いていきます。

ここで必ず押さえてほしいのは・・・

手順は「過去形※」で書く

※語尾を「だった」にする。

です。

繰り返しますよ。手順は「過去形」

手順を書くときの、決まった文章の形式なので、覚えておいてください。

 

もし、実験中の写真を撮影しているなら、ぜひ盛り込んでください。

注意点)やったこと「だけ」を書く

実験手順を書くときに、注意点があります。

・「気づいたこと」を書いちゃダメ!

・「思ったこと」を書いちゃだめ!

ちょっとわかりづらいので、目玉焼きを例に挙げていきます。

 

・手順の悪い例その1▼

フライパンに油を引いた。卵をフライパンに入れたら、卵が固まってきた。

→「卵が固まってきた」のは気づいたこと。手順に書いてはダメ。

 

・手順の悪い例その2▼

フライパンに油を引いた。油がはねて熱かった。

→「油がはねて熱かった」のは思ったこと。手順に書いてはダメ。

手順は、やったことだけを淡々と書いてくださいね。

実験方法のまとめ▼

実験方法で書くことは・・・

1)「実験方法」というタイトル

2)実験で使った道具

3)実験の手順

 

実験手順を書くときの【注意点】▼

・手順は「過去形※」で書く

・手順に「気づいたこと」や「思ったこと」を書いちゃだめ!

方法の具体例

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次は結果の書き方!



実験結果の書き方

実験結果では、観察したことを書きます。

具体例として、目玉焼き作りを実験レポート風に書いてみます。

【タイトル】目玉焼き作り

【実験方法】

・道具:卵、油、フライパン

・手順:フライパンを熱して、油を入れた。次に、卵をフライパンに入れた。

【実験結果】

フライパンを熱したら油がはねた。卵をフライパンに入れたら、卵が固まった。

実験をやっているときに、観察したことをなんでも書いていきます。

 

ここでも、文章の語尾に注意点があります。

必ず「過去形」で書いてください。

実験結果を「過去形」で書くのは、実験方法と同じでレポートの基本です。

ぜひ押さえておいてくださいね。

▼実験方法・実験結果の違い▼

・実験方法は「やったこと」

・実験結果は「観察したこと」

▼結果の書き方のまとめ▼

・実験結果では、観察したことを書く

・注意点:語尾は「過去形(=だった)」

結果の具体例

実験の結果

次は、考察の書き方をお話していきます。



考察の書き方

考察では「実験を観察して、気づいたこと」を書きます。

もう一度、目玉焼きを例に話していきます。

【タイトル】目玉焼き作り

【実験方法】

・道具:卵、油、フライパン

・手順:フライパンを熱して、油を入れた。次に、卵をフライパンに入れた。

【実験結果】

フライパンを熱したら油がはねた。卵をフライパンに入れたら、卵が固まった。

【考察】

油がはねると危ない。

洗ったばかりのフライパンだから、水がついていたのかもしれない。

次からは、フライパンをよく拭いてから目玉焼きを作ろうと思う。

実験結果で起こったことを見て、感じたことや気づいたことを書いていきます。

▼方法・結果・考察の違い▼

・実験方法は「やったこと」

・実験結果は「観察したこと」

・実験考察は「観察して、気づいたこと」

でも正直、感じたことって言われても何を書けばいいかわからないですよね。

そこで、あなたがレポートを書くときのために、考察のテンプレを2つ紹介しておきますね。

考察テンプレ1:失敗の解決方法を書く

実験なんて、普段やらない。

だからこそ、実験をしていると、色々な失敗があると思います。

 

たとえば、水に粉を入れようとしたら、こぼしたり。

たとえば、電子レンジで卵を温めて爆発させたり。

たとえば、ミミズを10匹飼育していたら、脱走してお母さんに怒られたり。

 

・・・ちなみに、今までの話はわたしがやらかした「失敗」でございます。

ぜひ、こういう「失敗」を考察に書いてください。

そして・・・どうすれば「やらかし」を回避できたか(=今後の課題)を書きましょう。

そのあと、次は「どういう風に実験をすればいいか(今後の課題の解決方法)」を書きましょう。

先ほどの、目玉焼きの考察もこのテンプレを使っています。

【考察】

油がはねると危ない。

洗ったばかりのフライパンだから、水がついていたのかもしれない。

次からは、フライパンをよく拭いてから目玉焼きを作ろうと思う。

「油がはねる」という失敗を、どうしたら回避できるか書いていますね。

そして、今後はどうすればいいかという予想が書かれています。

失敗の解決方法を書くのは、立派な考察です。

考察テンプレ2:実験結果と仮説を比べる

お次に紹介する考察テンプレは、

実際の実験結果と仮説(実験前に想像していた結果)を比べる

です。

「実際の結果と仮説を比較する」考察パターンは、ネットに掲載されている実験自由研究キットをやったときに大活躍します。

実際に、ネットに掲載されている実験をやってみると、ネットで見た結果と全然違う結果になることがあります。

っていうか、ほとんどの場合、同じ結果になりません。

もし、実験の結果がネットに書かれた結果と違ったら、

本実験の結果は、参考とした「○○○(サイト名)」と違う結果になった

と書いてください。

そのあと、結果が違った理由想像でいいので書いてください。

 

たとえば、ネットの実験とあなたの実験で、使っている道具が違っていませんか?

たとえば、ネットの実験とあなたの実験で、実験手順が違っていませんか?

 

ネットに掲載されている実験とあなたの実験を比べてみて、結果が違った理由を書いてみてください。

・・・

でも、「違った理由なんてわからない」ってこともありますよね。

しかも、提出の〆切が明日!

考える余裕なんてない!

 

そんなあなたへ贈る、魔法のテンプレ

「想像と結果が違った。なぜだかわからないので、今後、原因を調べたい。」

これも、超!立派な考察です。

困ったら、このテンプレを使ってください。

・・・え?

「原因を次の自由研究で調べなきゃいけないの・・・?」って不安ですか?

別にいいんです。

あくまで、レポートを書くときに「不思議だから調べたいなー」って思ったのです。

次の自由研究のときにどんな気持ちになるかなんて、誰にもわかりません。

忘れたことにして、全く別の自由研究をして大丈夫!

でも、もし本当に想像と結果が違ったことが不思議なら、それを次の自由研究テーマにしてください。

ネットの実験と同じことをやって、結果が違う。

不思議です。

その不思議を知っているのは、あなただけです。

それこそが、あなたのオリジナルの自由研究テーマになります。

 

次のテーマにつながる魔法の言葉「今後、原因を調べたい」。

ぜひ覚えておいてください。

あ、考察のお話の最後に、大事な語尾の話。

考察は「現在形(=である)」で書く

方法や結果と違って、考察はあなたが気づいたり、考えたことを書く部分です。

 

実験レポートの世界では、何かを考えたとき、

結果をみてから『今』考えている

という風な考え方をします。

考察は「現在形」。

これも決まりなので、押さえておいてくださいね。

考察に感想を書いちゃダメです!

実験レポートに感想は不要です。

感想を書きたい場合は、考察のあとに「感想」という項目を作ってください。

▼考察のまとめ▼

・考察では、観察して気づいたことを書く

・注意点:語尾は「現在形(=である)」

・感想を書きたい場合は、「感想」という項目をつくる

考察の具体例

レポートの考察

ここまでお疲れ様でした。

最後に、参考文献の書き方を解説していきます。



参考文献の書き方

そもそも参考文献ってなんでしょう?

学校でも、あまり教わらない項目だと思います。

そこで、参考文献の書き方の説明に行く前に、「参考文献とは何か?」にお答えしていきます。

参考文献ってなに?

まずは、参考文献の説明。

参考文献とは、レポートを作ったときに、参考にした本やウェブサイトのこと

です。

「参考文献」という言葉は耳慣れないですが、身近なところにあります。

もし、お手元に漫画や小説があったら、終わりの方のページを見てみてください。

参考文献が掲載されている場合があります。

例えば、週刊少年ジャンプに掲載されている「Dr.STONE」。


第1巻(電子版)194ページに参考文献が掲載されています▼

f:id:ziyukenkyu_Lab:20200615104743j:image

レポートを含め、作品を作るときに参考にしている本やウェブサイトがあったら、必ず参考文献としてまとめます。

次は、参考文献のテンプレ!

参考文献のテンプレ

参考文献の書き方を具体的にお話していきます。

まずは、テンプレをご紹介。

参考文献テンプレ▼

:著者名、『タイトル』出版社名、発行年

ウェブサイト:著者もしくはサイト名「記事タイトル」、(URL、閲覧日:日付)

 

具体例▼

:科学編集室、「小学生の自由研究 科学編 改訂版 (学研の自由研究)」学研プラス、2012年

ウェブサイト:自由研究Lab.「【塩の結晶】つまようじ&タコ糸で「オリジナル自由研究」!やり方をご紹介(https://www.ziyukenkyulab.com/entry/shio_kesyou_tsumayouzi、閲覧日:2020年6月14日)

実は・・・参考文献の書き方に決まりはありません。

自由研究だけでなく、プロの研究者が書く論文でも「参考文献の書き方は、絶対コレ!」という書き方はないんです(論文を投稿する雑誌によって違います)。

そこで、今回の記事では、もっともシンプルなテンプレをご紹介しました。

もし、学校や自由研究コンクールで参考文献の書き方の指定があったら、そちらに合わせてください。

余談「なんで参考文献って必要なの?」

余談です。

ここまで、参考文献は、必ずまとめなきゃいけないとお話していきました。

これには理由があります。

参考文献を書く理由は、私の自由研究はパクッてない」と証明するため

です。

もう少し詳しく知りたい方は「自由研究レポートで「参考文献」はなぜ必要?」を読んでみてください。

▼参考文献の書き方▼

・参考文献とは、参考にした本やウェブサイトのこと。

 

参考文献テンプレ▼

:著者名、『タイトル』出版社名、発行年

ウェブサイト:著者もしくはサイト名「記事タイトル」、(URL、閲覧日:日付)

参考文献の具体例

参考文献の例

「実験レポートの書き方」まとめ

最後に今日のおはなしをもう一度まとめておきますね。

『実験レポートの書き方』

文章の形式▼

文末は「ある」「である」「だった」にする

・1つの文章をできるだけ短くする

 

表紙の書き方▼

・表紙に書くことはタイトル・学年・クラス・名前

・「実験中にやったことがわかったこと」をタイトルにする

・タイトルの決め方がわからなかったら「使った道具と実験内容をくっつける。そのあと『実験』と書く」

 

動機の書き方▼

・『動機』とは、「実験をやりたくなった理由」を書く項目

動機では・・・

・今までに気づいたこと

・気づいたことから不思議に思ったこと

を書く。

 

実験方法の書き方▼

実験方法とは、「実際にやったこと」を書く項目

書く内容▼

・「実験方法」というタイトル

・実験で使った道具

・実験の手順

※実験手順を書くときの【注意点】▼

・手順は「過去形※」で書く

・手順に「気づいたこと」や「思ったこと」を書いちゃだめ!

 

結果の書き方▼

・実験結果とは「観察したこと」を書く項目

・注意点:語尾は「過去形(=だった)」

 

考察の書き方▼

・考察では「観察して気づいたこと」を書く

・注意点:語尾は「現在形(=である)」

・感想を書きたい場合は、「感想」という項目をつくる

 

参考文献の書き方▼

・参考文献とは、参考にした本やウェブサイトのこと。

参考文献テンプレ▼

本:著者名、『タイトル』出版社名、発行年

ウェブサイト:著者もしくはサイト名「記事タイトル」、(URL、閲覧日:日付)

お疲れ様でした。これにて、自由研究の実験レポート作りのお話は終わりです。

・・・

実験レポートってめんどくさい!

そんな風に思いましたか?

でも、だまされたと思って、今回ご紹介したように、実験レポートを書いてみてください。

 

実験レポートを書くことは、あなたの将来に役立ちます。

なぜって?

実験レポートの書き方って、会社の企画書の書き方にすっごく似てるんです。

 

たとえば、あなたがおもちゃ開発の仕事に就いたとします。

上司に「しゃべるネコ型ロボットを作りたい!」とアピールするとします。

そのときに、上司を説得させるためには、こんな企画書を書かなくてはいけません。

「なんでネコ型ロボットを作りたいのか?」(動機

「どうやって作るのか?」(方法

「試作品を作ってみた報告」(結果

「ネコ型ロボットを作ることは会社にとっていいことだ!」(考察

「必要な部品や、参考にしたアイディア」(参考文献

ね。実験レポートと一緒でしょ?

一度、真面目に実験レポートを書いておけば、就職したときに、活躍します。

実験レポートを1つ書いてみるだけで、あなたの将来の夢に近づけるかもしれません。

ぜひ、今実験レポートを書いてみてくださいね。

 

最後に。

もっとあなたに役立つようにするため、この『レポートの書き方マニュアル』を改良していきたいと思います。

もし、この記事を読んで疑問に思ったことがあったら「なんでも質問サービス」に投稿してください。

あなたの疑問にお答えして、マニュアルに反映させていきます。

この記事が、あなたのお役に立ちますように。

 

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参考文献▼

実験レポートの書き方(小山工業高等専門学校HP)(閲覧日:2021年7月7日)

・自然科学観察コンクール(シゼコン)自由研究攻略マニュアル(https://www.shizecon.net/hint/manual.html、閲覧日:2021年7月7日)

参考文献の書き方(明治大学図書館)(閲覧日:2021年7月7日)

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