自由研究にアゲハ蝶を育てようと思ってる。失敗したくない!という方
2021年6月7日、葉の拭き方・病気について追記しました。
ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
「おかあさん。これ何?」
庭の木をみると、葉の裏に黄色い卵。
調べてみたら、アゲハ蝶の卵っぽい・・・?
「育ててみたい!」なんて言う息子。
でも、どうやって育てるの???
アゲハ蝶は、かなり育てやすい虫と言われていますが、失敗しないためにはコツがいります。
本日の記事は、アゲハ蝶の育て方と、失敗しないためのコツをご紹介!
ぽんすけが持つ、アゲハ蝶知識を総動員して、
卵から成虫になるまでの育て方を丁寧にお話していきます。
あわせて、飼育中によく起こる疑問にもお答えしていきますね。
では、はじまりはじまり~☆
育てる前に準備するもの
まずは、アゲハ蝶を育てる前に準備するものをご紹介していきます。
飼育容器
水槽型の虫かごを準備してください。
(飼育容器と書かれていることが多いです。)
サイズは100均一にあるような小さいものでOK!
網目状の虫かごは、幼虫が大脱走する可能性が高いです。
必ず水槽型の虫かごをご準備ください。
サランラップ
幼虫が脱走しないように、虫かごのふたを覆うために使います。
ご自宅にあるサランラップでOKです。
輪ゴム
サランラップがズレないように止めるために使います。
これも、ご自宅にあるものでOK
針もしくはつまようじ
サランラップに穴をあけるために使います。
ペンやドライバー、キリでは穴が大きすぎるので、必ず、針やつまようじをご用意ください。
これで、準備OK!
お次は、「もっと卵がほしい!」という方のために、卵の探し方をお話していきます。
卵の探し方
アゲハ蝶は、山椒(サンショウ)やみかんの木に産卵します。
まずは、木を探してください!
もし山椒やみかんの木がなくても、柑橘系(ゆず・ぽんかんなど)の木であれば産卵している可能性があります。
木を見つけたら、葉の上をくまなくみてみましょう。
黄色い丸いものをみつけたら、アゲハ蝶の卵です。
ちなみに、こんな風に白っぽい形の卵がくっついていることも。
これは、カメムシの卵です。
アゲハ蝶だと思って持ち帰ったら、かなりさみしい気持ちになります。
必ず、黄色くて丸い卵を探してくださいね。
卵の選び方
もし、卵を複数見つけたら、なるべく大きな卵をとってください。
卵は大きければ大きいほど、強い個体が産んだものになります。
大きな卵ほど、産まれた幼虫が死ににくいです。
時間に余裕があれば、たくさん探して、大きな卵を育ててくださいね!
卵の取り方
卵がついている葉っぱごと取ってください。
最終的には、この葉が幼虫のエサになります。
ここで、注意。
絶対に、卵をつまみとらないでください!
卵が死んでしまいます。というか、つぶれます。
卵を虫かごに入れる方法
取った葉っぱは、そのまま虫かごに入れてください。
虫かごに入れたら、ふたをする前にラップをかけて、輪ゴムでとめます。
ラップに穴をあけてください(空気穴です)。
数日ほっとくと、孵化します。
お次は、エサのあげ方です。
エサのあげ方
孵化して、幼虫が出てきたらエサをあげてください。
エサは、卵がついていた葉です。
葉が枯れてきたら、新しい葉をあげてください。
もし、葉を用意できなければ、柑橘系の葉っぱでOK。
葉のあげ方は、葉っぱをそのまま虫かごにポイっ!するだけなのですが・・・
葉っぱの上には寄生バチや寄生ハエの卵がついている可能性があります。
葉っぱを必ずティッシュなどで拭いてから幼虫にあげてください▼
卵から孵った幼虫は勝手に食べ始めます。
葉っぱが枯れると食いが悪くなるので、3日に1回は葉っぱを替えてあげてください。
虫かごの掃除の仕方
幼虫は食欲旺盛なので、大量にフンをします。
黒くて丸いツブツブが虫かごの底に落ちてたら、フンです。
フンが目立ってきたら、幼虫のついている葉っぱを別の容器(肉の発砲スチロールトレイとかでOKです)に取り出して、虫かごの中身をすべてゴミ箱に捨ててください。
目安は1週間に1回程度です。
アゲハ蝶の育て方は、これだけ!
危ないものも使わず、とっても簡単なので、お子さんと一緒にお世話できますよ!
お次は、飼育中によくある質問にお答えしていきます。
飼育FAQ
幼虫が動かなくなった!病気かなぁ?
昨日まで元気に動いてたくさん食べていたのに、急に動かなくなることがあります。
これは、大抵の場合病気ではなく、幼虫が脱皮するときに起こる現象です。
アゲハ蝶は、黒い幼虫→緑の幼虫(アオムシ)→さなぎ→成虫と変化します。
変化するときに動かなくなるのですね。
要するに、すっごく頑張ってる状態です。
周囲が見えなくなるくらい集中しています。
超がんばってるので、動かなくなったなぁと思ったら、そっとしてあげてください。
虫かごも移動しないであげると、ストレスが少ないです。
どれくらいで成虫になるの?
卵が孵化してから、成虫になるまでに1か月半かかります。
卵が孵化して幼虫として過ごすのが1か月くらい。
さなぎの期間が2週間程度です。
1か月半で成虫になるのは、春・夏に生まれた卵です。
10月ごろに生まれた卵は、越冬して、成虫になるまで5か月程度かかります。
成虫の育て方は?
成虫を育てるのはとても難しいため、こちらの記事では紹介しておりません。
というのも、成虫は飛ぶため、虫かごで育てると、壁面に羽をぶつけてケガをしてしまいます。
死亡率が非常に高いです。
飼育用の機械はありますが、高価なものが多く、ご自宅で育てるのは難しいです。
孵化したあとは、その日のうちに逃がしてあげてください。
自由研究のために飼育したい!いつ卵を取ればいい?
夏の産卵時期は、6月と8月です。
もし、成虫までの観察記録をしたいのであれば、あらかじめ、6月にとっておくことをオススメします。
6月に取り忘れた!という場合は、7月の末から8月にかけて卵もしくは幼虫を取ってきて、育ててみてください。
さなぎになるまで観察できるハズ!
幼虫を拾ったから育てたいんだけど・・・
幼虫を拾ったら、育ててみたいですよね。わかります。
もちろん記事に書いてある通りに育てていただければ、問題なく大きくなるはずなんですが・・・
アゲハ蝶の幼虫はハチやハエに寄生されている場合があります。
※卵も寄生される場合がありますが、寄生率が低いです(自分調べ)。
寄生されていると、アゲハ蝶は死んでしまうので、なるべく卵から育ててください。
寄生しているかどうかを素人目で判断するのは難しいです(少なくともぽんすけは無理!)。
まとめ
育て方をまとめますね。
虫かごを用意する
みかんか山椒の葉から卵を取る
卵がついていた葉を3日に1回あげる
フンが目立ったら掃除する
ほっとく
最後にも書いてあるとおり、アゲハ蝶の育て方のキモはほっとく!です。
構いすぎると疲れちゃうので、触らず見るだけにしてあげてください。
飼育自体は、とっても簡単です。
卵から幼虫が出てきて、さなぎになって、蝶になって・・・
身近な生き物だからこそ、見たことのない変化に毎日ワクワクします。
お子さんがびっくりして、目を輝かせる姿を、ぜひ見てください。
卵を手にしたその幸運を、大事にしてくださいね!
おあとがよろしいようで。
今までにアゲハ蝶の幼虫から育てていましたが、卵を見つけたところから始めるのがキモなのですね。タマゴのかえし方もわかりやすく説明があり、これで安心して挑戦出来そうです。有り難うございます。