※いつもの読者様へ。
この記事は、2年前の記事のリライトです。
以前の記事がわかりづらかったので、新規に書き下ろしております。
こちらの記事は全2回の連載記事の2つ目です。
リライト1つ目の記事が気になるかたは「モールやフェルトを使った塩の結晶の作り方」をご覧ください。
ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
「モールやフェルトを使った塩の結晶の作り方」で、モールとフェルトを使った塩の結晶を作ってみました。
とっても楽しく結晶作りをできたのですが・・・この実験の大まかな内容は本に掲載されている実験です。
本に書いてあるのです。
そこで、ぽんすけは思います。
本に載ってるのをやるだけなんて、自由研究オタクじゃない!!!
せっかくなら、本にも掲載されていないアレンジ実験をしてみたい!!!
ということで、
本日の記事は「つまようじ&タコ糸を使った塩の結晶実験」!!
「モールやフェルトを使った塩の結晶の作り方」でゲットした結果をもとに、オリジナル自由研究を作ってやってみました。
では、はじまりはじまり~☆
モールで塩の結晶を作って気づいたこと「でこぼこしてる方が結晶がいっぱいついてる?」
実は、前回の記事を作るにあたって、結晶つくりの練習をしたぽんすけです。
そのときに、モール結晶を作ってみて、ちょっと気になることがありました。
練習の結晶画像を撮影しわすれたので、前回の画像を参考に、気になったことをお話していきます。
まずはこちらの画像を見てください。
塩の結晶がまばらについています。
不思議なんです。
一様には塩の結晶がついていないのです。
「じゃあ、どこに塩の結晶がいっぱいついてるのかしら?」と観察してみます。
3つのモール&フェルトに共通しているのは・・・
糸の結び目に塩がいっぱいついている。
もう1つ気になったのが、一番右のフェルトで作ったハートです。
切断面に塩がいっぱいついてる!
フェルトの切断面は、表面よりもでこぼこしているのです。
ここで、思いました。
でこぼこしてる方が、塩の結晶がつきやすいのでは!?
そこで、思いついたのがこちら。
でこぼこがたくさんあるのと、ないのを作ったら、差がでるのでは?
結果、こんなものを作って実験してみることにしたのです。
では、実際にこの自由研究のやり方を説明していきますね!
準備するもの「塩・糸・割りばし・タコ糸・つまようじ」
前回の記事とほとんど重複しますが、確認のために、もう一度準備するものをまとめておきます。
☑ 糸
ミシン糸が一番使いやすいです。
手芸用の糸でもOK!
タコ糸だと、観察しづらくなってしまいます。ぜひ、タコ糸よりも細い糸をご用意ください。
☑ 割りばし
塩水にモールやフェルトを浸すときに使います。
割りばしがなければ、食事に使う箸でも代用できます!
☑ タッパー
塩水を入れておく入れ物です。ボウルでもバケツでもOK。
☑ タコ糸&つまようじ
今回の実験のキモです。
いわゆる普通のタコ糸とつまようじをご用意ください。100均ので十分です。
実験のやり方「つまようじに糸を巻き付けて、塩水につっこむだけ!」
やり方、なんて書いていますがやることはシンプル。
まずはタコ糸とつまようじでこんなものを作ります
1つ目はつまようじだけ(タコ糸なし)。
2つ目はつまようじに、荒くタコ糸を巻き付けたもの
3つ目は、密にタコ糸を巻き付けたもの
です。
1つめは「でこぼこ無し」。2つ目は「ちょっとでこぼこ」3つ目は「めっちゃでこぼこ」を表現しています。
3つを比べることで、「でこぼこがある方が結晶がつきやすい」のは本当か?を検証していきます。
今回の実験のキモです!
では、やり方のお話の続きです。
塩がたくさん溶けた塩水を作ります。
※塩水の作り方は「 モールやフェルトを使った塩の結晶の作り方」を参照してください。
タッパーに、作ったつまようじを垂らします。
タッパーに塩水を入れて、3日待つ!
ちっちっちっちーん。
3日後▼
あとは、つまようじたちを引き上げてください!
つまようじたちにガッツリと塩の結晶がつきます!
実験の結果と考察「・・・ドヤァ」
さあ、実験おわった!ふう、やりきったぜ・・・
・・・
・・・と、作業に満足しただけでは、自由研究ではありません!
と、自分に言い聞かせます。だって、作業頑張った。
そもそもこの実験を始めた理由は・・・
「でこぼこがある方が結晶がつきやすい」のは本当か?を検証する!
です。
1000字前の話なんて忘れちゃったので、おさらいです。
今回の実験では、でこぼこをつまようじで表現してみました。
1つ目はつまようじだけ(タコ糸なし)。
2つ目はつまようじに、荒くタコ糸を巻き付けたもの
3つ目は、密にタコ糸を巻き付けたもの
です。
1つめは「でこぼこ無し」。
2つ目は「ちょっとでこぼこ」
3つ目は「めっちゃでこぼこ」。
もし、「でこぼこ」がたくさん=結晶がつきやすいとしたら・・・塩の結晶の量は、
予想:でこぼこ無し < ちょっとでこぼこ < めっちゃでこぼこ
な、はず。
あらためて、塩の結晶をくっつけてみた結果の画像を見てみます。
どどん!
左から、「めっちゃでこぼこ」「ちょっとでこぼこ」「でこぼこ無し」です。
・・・
「めっちゃでこぼこ」にいっぱい塩がついているように見えます。
「でこぼこ無し」には塩が少なそう。
でも、客観的じゃない・・・?
せっかくなら、数字を使って客観的に「でこぼこがたくさんだと、結晶がいっぱいつくんだ!」と叫びたい。
・・・
・・・ぴこん!
そうだ、電子ばかりだ。
それぞれのつまようじで、結晶の重さを比べればいいじゃない。
塩の結晶の重さが、
めっちゃでこぼこ>ちょっとでこぼこ>でこぼこ無し
なら、いいじゃない!!
よし、いける!(ドヤァ)。
さっそく、電子ばかりで塩の重さをはかります。
ワクワク。わくわく。
では、結果を表示します!
【塩の結晶の重さ】
めっちゃでこぼこ = 0g
ちょっとでこぼこ = 0g
でこぼこ無し = 0g
全部0g・・・・!(愕然)
つまようじについた塩の結晶は、軽すぎるようです。
電子ばかりでは測定できませんでした。
こうなったら、妥協しましょう。
目視で判断しましょう。目視です。
見た目じゃないです。目視です。
目視って言ったら、ちょっとカッコよく聞こえるから、目視なんです。
目視で確認してみたところ、塩の結晶がたくさんついてる順は、
でこぼこ無し < ちょっとでこぼこ < めっちゃでこぼこ
でこぼこがたくさんある方が、塩の結晶がついている!
・・・
想像通り(ドヤァ)。
おわりに「本に掲載されているテーマでも、やってみるとオリジナルテーマになる」
『つまようじ&タコ糸で「オリジナル自由研究」』いかがでしたでしょうか?
学校から自由研究の提出を求められて
「何をテーマにすればいいんだろう?」と困ると思います。
そんなとき、自由研究をテーマにした本は救世主です。
だって、実験の方法から、結果まですべて掲載されているのです。
でも、こんなことも思うかもしれません。
「本に掲載されている実験をそっくりそのままやったら、先生にバレて怒られないかな?」
確かに、そっくりそのままやって、本に掲載されている結果を提出したら、怒られるかもしれません。
でも、まずは気になる実験をやってみてください。
そこで、必ず小さな発見があるはずです。
その発見をもとに実験をすれば、必ずオリジナルな自由研究に発展させることができます。
そうすれば、 「自由研究」をやることで、学べることがたくさん増えます。
どうぞ、自由研究の本を開いてください。
あなただけの自由研究テーマの種が、そこにあるはずです。
ぜひ、自由研究Lab.の記事もご覧ください。
このブログにはたくさんの自由研究のテーマが掲載されています。
ここにも、あなただけの自由研究のテーマの種があります。
おあとがよろしいようで。
▼モールとフェルトに塩の結晶をくっつける方法
www.ziyukenkyulab.com
▼結晶ができる原理
▼ほっとくだけでできる塩(&砂糖)の結晶のやり方
▼ミョウバンで大きな結晶を作る方法
▼カルキ抜きで結晶を作る方法
▼参考書籍