ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
読者のみなさまは、ブログや日記などの文章を書くのに、どれくらい時間がかかりますか?
ぽんすけは、この「自由研究ラボ」の1記事(1500字程度+画像加工)を書くのに、
2時間弱かかっています。
しかし、最近書いた「水槽の水質を検査してみよう!~後編・実験結果~」という記事内の、たった「175文字」に
丸一日かかったという経験をしました!
そして、心の底から、
「専門的な内容を 『わかりやすく説明する』のは難しい!」
と感じたのです。
今日は、そんなお話し。
丸一日かかった「175文字」ってどれ?
「水槽の水質を検査してみよう!~後編・実験結果~」のあらすじを簡単に説明すると・・・
水質検査をする薬を使うことなく、自宅にあるグッピーの水槽をチラっと覗いただけで、
旦那「この水槽、水質悪いよ。窒素(ちっそ)濃度がかなり高いから、早く水替えをしたほうがいい」
と、つぶやいた旦那に対して、
ぽんすけ「この発言本当か?」
と疑って、水質検査をしてみた。
という話です。
実際に水質検査をしてみたら、旦那の発言は本当だということがわかりました。
ということで、
ぽんすけ「なんで、水槽をチラッと見ただけで、窒素(硝酸)濃度が高いとわかったの?」
と尋ねたのですね。
そのあとの旦那の発言がこちら(以下、ブログ本文より抜粋)。
旦那「だって、前は水草にコケが生えてなかったのに、今は水草にコケが生えているでしょ?
水草とコケはどちらも硝酸をエサにして成長する。だから、水草とコケはどちらも硝酸の取り合いをしているんだ。
本来なら、水草とコケはお互いに別々の場所で生活する。お互いに取り合いが少なく、平和に生活したいからね。
でも、水草の上にコケが生えているということは、取り合いをしなくてもいいぐらい、硝酸が余ってるってことなんだよ。つまり、硝酸濃度が高すぎるってこと」
(一部、発言を改変)
さて、ここでお気づきの方はいるでしょうか?
(一部、発言を改変)
という一言に。
実は、「一部」と書いておきながら、
実際の会話から大幅に変更を加えています。
ちなみに、実際の会話はこちら。
ぽんすけ「硝酸だけ高かったよ。なんで水槽見ただけでわかったの?」
旦那「水草とコケでニッチかぶってるでしょ」
旦那の解説は17文字だけでした。
ここで問題になるのが「ニッチ」という言葉。
旦那の言う「ニッチ」というのは、生物学の分野の専門用語で「生態学的ニッチ」と言われる概念です。
大学で生物学を専攻し、さらに、生態学という学問を勉強していないと知る機会のないワードなのです。
そして、ぽんすけはブログを書くときに気づくのです。
このまま書いても、絶対伝わんねぇ・・・!!!
こうして、この旦那の「17文字」を、読者に伝わるようにアレンジすることにしました。
最初の試み:専門用語の解説をつけてみる
「ブログに掲載するためにアレンジするにしても、旦那本人の発言は変えたくないなぁ。」
と考えたぽんすけ。
「ニッチの解説文をつければいいのでは?」
と思いました。
ネットや書籍から「ニッチ」のわかりやすい解説を探します。
しかし、パッと見て、わかりやすい解説が、無い!
そりゃそうです。
だって、生物学専門の大学生にしか使わないワードなのです。
解説も大学生向きです。
基本的に、このブログは「小学校高学年でも理解ができるように」をコンセプトに書いています。
ならば、解説文を簡単にアレンジすればいい・・・!と思ったのですが、
文章が超長くなる!!!
別に「ニッチ」という言葉の解説をしたいわけでないのに、本末転倒です。
ということで、解説文を作るのはあきらめました。
2番目の試み:そもそも解説を掲載しないと決意してみる
調べれば調べるほど、だんだん、めんどくさくなってきたぽんすけ。
たぬきの頭はそんなにいっぱい考えるようにできていません。
「もう、旦那の解説なしでいいんじゃないか?」
と思い始めます。
ブログの中身としては、「旦那の発言は本当でした」
という展開だけで、どうにか収まりはつくように思えます。
でも、自由研究のきっかけとなった「謎」に対する「答え」がないのはなんだかモヤモヤする・・・
だって、どんな推理小説でも、提示された「謎」に対しては、「なんでその謎ができたか(Why)」が明示されます。
これで、旦那の解説がなかったら、「Why」の迷宮入りです!
ぽんすけ、葛藤。
そして、決断をしたのです。
前言撤回。
旦那の発言を、変えてしまえ。
「旦那の発言を正確に記載する」ことと、「読者にわかりやすく説明」すること。
この2つのどちらを大切にするかって、
読者に決まっています。
こうして、旦那の発言は尊い犠牲になったのです。
最終的な試み:(一部、発言を改変)
こうして、ぽんすけが持つ「生態学的ニッチ」の知識をもとに、旦那の発言を大幅に改変しました。
改変に当たっては、「科学的な正確性」よりも「読者へわかりやすく」を優先しております。
そのため、アレンジされた旦那の解説には、科学的ではない言葉が記載されています。
(たとえば、「平和に生活したい」というワードは、科学的ではありませんが、読者にイメージがしやすいように使っています)
これが、ぽんすけの限界でした!!!
まとめ
今日のぽんすけの苦悩話、いかがでしたでしょうか?
今回の葛藤には、頭を使って疲れました。
でも、ブログを更新していく中で、「正確性」よりも「わかりやすさ」を優先していくふんぎりがつきました。
これからも、楽しく自由研究をしていきながら、
専門的内容を「わかりやすく」伝えていきたいと思います!
おあとがよろしいようで。
おかげ様で、ブログ総合サイト「にほんブログ村」の「科学実験・工作」部門で1位になりました!
>ぽんすけさん(id:ziyukenkyu_Lab)
読者への配慮素晴らしいです!いつもわかりやすいなぁとは思っていたのですが、そんな努力があったのですね!僕は毎回2000字程度ですが大体1時間くらいで適当に終わらせてたなので(しかもわかりづらい駄作)、今後見習っていこうかなと思います!
ながたけさん、コメントありがとうございます!
「いつもわかりやすい」と言っていただき、心舞い踊っております。照れちゃいますね!
あの文章を、1時間で書いてらしたのですね!?
ながたけさんのブログも拝読させていただいていますが、とてもわかりやすい文章だと思ってました。凄い!
ぜひ、これからも一緒にわかりやすい文章を切磋琢磨していきましょう☆