ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
妊娠して、つわりが明けて食欲旺盛なぽんすけ。
見事に体重が急増、デブまっしぐらでございます。
少しでも低カロリーなおやつはないかなーと思っていたところ、
「豆腐ならいいんじゃない?」という友人の一言。
せっかくなら、自宅で豆腐を作ってみよう!と思いたち、実際に作ってみました。
そして・・・
作ってみるとわかる、衝撃の簡単さ!!!
しかも、豆腐作りにはサイエンスの要素がギュっと詰まっていたのです!
本日の記事は、ご家庭でも簡単にできる豆腐の作り方のご紹介!
スーパーで手に入る「豆乳」と「にがり」を使った方法をお話していきます。
あわせて、豆腐の科学話「なんで豆腐は固まるの?」について、解説していきます。
では、はじまりはじまり~☆
用意するもの
まずは、豆腐作りに必要なものをご紹介。
1)豆乳
注意)無調整のものか、「豆腐がつくれる」と銘打たれているものを使ってください。
コンビニなどで売られている「調整豆乳」では豆腐を作ることができません。
2)にがり
スーパーに売っています。200円弱。
3)小さじスプーン
なんでもOK。ご家庭のものを お使いください。
4)耐熱容器
耐熱性であればなんでもOK。今回はプリン用のガラスカップを使っています。
陶器も問題なしです。
カップからすくって食べるので、1回で食べきれる量のカップがおすすめです。
5)計量カップ
ご家庭にあるものでOK!
6)鍋
耐熱容器が入るサイズのものなら、なんでもOK!
鍋がなければ、フライパンでも大丈夫です。
7)(必要ならば)ボウルと混ぜる棒
豆乳とにがりを混ぜるために使います。
洗い物を増やしたくない方は、なくてもOK。
耐熱容器に直接、豆乳とにがりを入れて、軽量スプーンでかき回すというズボラの極みで乗り切りましょう。
(今回の記事ではわかりやすく写真を掲載するために、ボウル等を用意しています)
作り方
この記事の豆腐の作り方は、「お家でつくる!手作り豆腐の作り方 | 天塩スタッフブログ |」を参考にさせていただきました!
1)豆乳100mlに対して小さじ1のにがりを入れて、よく混ぜる
ボウルに豆乳とにがりを投入!スプーンでよく混ぜます。
写真では300 mlの豆乳に、小さじ3のにがりを入れています。
2)混ぜたものを耐熱容器に入れる
ガラスカップに入れてみました。
ここで泡を取り除いておくと完成時の豆腐のなめらかさがUPします。
3)鍋に1 cmくらいの水を入れて、沸騰させる
小指の爪くらいの高さの水を入れて、沸騰させてください。
沸騰させすぎると、水が蒸発しちゃいます。
沸騰したら、すぐに火を止めてくださいね。
4)沸騰した鍋の火を一度止めて、耐熱容器を入れる
まずは、鍋の火を止めます。さきほどの耐熱容器を鍋に入れてください。火傷注意!
豆乳液が余ったので、長靴型のガラス容器にも入れてみました。
ガラス容器がなくても、陶器の器でOK。
鍋がなかったら、フライパンでも問題なし。
5)再点火して、弱火で10分待って火を止める→完成!!
耐熱容器を鍋に入れたまま、火をつけます。弱火。
10分コトコトさせてください。
弱火で10分経過したものがこちら
完成です!!
正直、見た目には、10分前と変化はありません。
「これ本当に固まってるのか!?」と一抹の不安を抱えたぽんすけ。
ためしに、つまようじを刺してみました。
ちゃんと固まってる・・・!
立派な豆腐の完成です!
食べてみると、市販の豆腐よりも、豆の風味がかなり強い!
ちょっと高級感のある豆腐を食べることができます。
作成時間は15分。めっちゃ早い。
ヘルシーなので、体重が気になりだしたぽんすけのおやつに昇格です。
※一般的に売られている豆腐と比べると、柔らかい豆腐ができあがります。
食べるときは、カップから取り出さず、そのまま食べてください。
なんで豆乳とにがりが混ざると豆腐になるの?
「おい、ぽんすけ!この記事のどこが自由研究なんだ!?」
「お前のブログはレシピブログか?!」
と、どこからともなく、そんなお叱りのお言葉が聞こえてくる気がします。
しかし、ご安心ください。
「豆乳+にがり→豆腐」という現象は、立派なサイエンスなのでございます!
豆乳の主成分は大豆です。
この大豆は「畑のお肉」という通称があるくらい、たくさんのたんぱく質が含まれています。
この豆乳の中の大豆たんぱく質を、ものすごーく拡大してみてみると、
電気の-(マイナス)パワーを持った手がたくさん生えています。
ここで出てくる、にがり。
この「にがり」とは仮の名で、本名は「塩化マグネシウム」と言います。
この塩化マグネシウムは水に溶かすと、「塩化物イオン」と「マグネシウムイオン」と呼ばれるものに分かれます。
この「マグネシウムイオン」を、ものすごーく拡大してみると、
電気の+(プラス)パワーを持った手が2つ生えています。
この「大豆たんぱく質」と「マグネシウムイオン」を混ぜると・・・
お互いのプラスパワーとマイナスパワーで引き合って、思わず、おててをつないでしまいます!
しかも、ご覧の通り、「大豆たんぱく質」には手がたくさんあるのです。
超!手をつなぎまくっちゃいます!
こうして、液体だったはずの豆乳とにがりは、固まって豆腐になるのです。
つまり、豆腐とは、
「大豆たんぱく質」と「マグネシウムイオン」がうっかり手をつないじゃうラブラブ関係にあるからできた、愛の結晶なのですね!※
そう考えると、ちょっと胸キュン。
※もっと科学的に知りたい人は「凝固剤」や「ゲル化」というキーワードで調べてみてくださいね!高校生~大学生の化学で習います。
まとめ
☑ 「豆乳」と「にがり」が混ざると豆腐ができる
☑ 豆腐は「大豆たんぱく質」と「マグネシウムイオン」の愛の結晶
「豆乳とにがりから豆腐を作ってみよう!」いかがでしたでしょうか?
あまり知られていませんが、料理にはサイエンスのエッセンスがたくさん詰まっています。
料理をしているとき「なんで固まるんだろう?」「なんで色が変わるんだろう?」なんて気づくことがあるかもしれません。
そんなときは、ちょっとだけWEBで調べてみてください。
豆知識が増えて楽しい気持ちになれるハズ!
おあとがよろしいようで。
=参考文献=
山内 文男(1994)「大豆たんぱく質の構造と食品特性」,『日本醸造協会誌』 89(9),p.665 – 671.