ぽんぽこぽん!
サイエンスコミュニケータのぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
4か月くらい前、「【塩の結晶】3日間で実際に作ってみた!(写真つき)【勝手に自由研究】 – 自由研究ラボ」という実験をしてみたぽんすけ。
実験自体は、楽しくできたのですが、思わぬゴミが発生しました。
それが、こちら。
1リットルの塩水(with 塩結晶)!
捨てるのはなんとなーくもったいない。
でも、使い道はない。
ということで、キッチンに放置していたら、旦那がこっそりこんなものを作っていました。
大きな塩の結晶です。
しかも、ぽんすけが作ったのよりもよっぽど大きい!
あまりにもキレイだったので、ぽんすけは思いました。
自分でも作ってみたい!
ですが、このまま塩の結晶を作ったって、旦那の二番煎じ。
それは・・・面白くない!
そこで、塩以外の100均でゲットできる素材を使って、結晶作りをしてみることにしたのです。
ということで、本日から「塩以外で結晶を作ってみよう!」シリーズの開始です。
まず第1弾で取り上げる結晶は、意外や意外、カルキ抜き(ハイポ)!
はじまりはじまり~☆
そもそも「カルキ抜き」ってなに?
ところで、読者のみなさまは「カルキ抜き」をご存じでしょうか?
水槽でお魚を飼育したことがある方には馴染みがあるかもしれません。
「カルキ抜き」とは、水道水で魚を飼育するときに、あらかじめ水道水にいれるお薬のことです。
水道水の中には、「カルキ」と呼ばれる殺菌作用のある薬液がほんの少し入っています。
この「カルキ」、人間には影響がないのですが、魚には有害!
魚を飼育するお水は、必ずカルキを除去しなくてはなりません。
そのときに使われるのが、「カルキ抜き」!
実は、カルキ抜きの主成分は「チオ硫酸ナトリウム」という物質です。
そして・・・「チオ硫酸ナトリウム」はキレイな結晶を作るのです!
いったんCM!
カルキ抜きから結晶を作ってみた
では、実際に作った様子をご紹介していきますね。
・・・と言っても、やることは瓶にカルキ抜きを入れて放置するだけ!
適当な瓶に、カルキ抜きを入れて、ホコリ避けのラップをして・・・
放置!
余談。
今回のように「水(溶媒)をちょっとずつ蒸発させることで、結晶を作る」ことを溶媒蒸発法と言います。
この方法を精密に制御することで、スマホや家電製品に使われる半導体の基幹部分が作られます。
結晶作りって、人間の生活に絶対必要なものなのですね!
結晶ができあがった!「・・・アクアマリンや!」
ワクワクと結晶が出来上がるのを待っていたたぬき。
最初の1週間は、毎日のように「結晶ができないかなー」と瓶を覗いていました。
しかし!何も変化しない!!!
同じタイミングで作った他の結晶達は、ぞくぞくと結晶を作る中、
カルキ抜きの結晶はかけらも見つかりません。
そんなこんなで日々が過ぎ、実験していることすら忘れたたぬき。
こちらの液体を半年放置しました!
結果。
け、結晶だ・・・っ!
四角い結晶がたくさんできました。
1つの結晶サイズは5mm程度です。
結晶を液体から引き上げてみると・・・
あ、アクアマリン!!
水色の宝石のような結晶ができました。
本来、チオ硫酸ナトリウムは無色の結晶です。
今回の場合、カルキ抜きに入っている色素と一緒に結晶ができたため、アクアマリンのような澄んだ水色の結晶ができたようです。
これは、ぜひ、みなさんに見てもらいたい一品です。
まとめ
☑ カルキ抜きの主成分は「チオ硫酸ナトリウム」
☑ カルキ抜きを瓶に入れて放置すると、結晶ができる
☑ カルキ抜きの結晶はアクアマリンみたい!
「カルキ抜きで結晶を作ってみよう!」いかがでしたでしょうか?
今回は、液体を半年放置をしましたが、実際はもっと短期間でできると思います。
(たぬきの記憶が正しければ、1か月程度で結晶が析出していました)
やることは、液体を瓶に入れて放置するだけ!
あなたの手には美しいアクアマリンが手に入ります。
ぜひぜひ、おうちでやってみてくださいね!
最後に、結晶マスターな読者さまならお気づきかと思います。
「温めて水を蒸発させてから、部屋に放っておけばよかったのでは?」
・・・
・・・・
ぜひ、やってみてください!
たぬきは、賢いあなたにバトンをお渡しします。
おあとがよろしいようで。