ぽんぽこぽん!
国立科学博物館認定サイエンス・コミュニケータのぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
料理って自由研究テーマの中でも、身近でとっても楽しくできますよね。
私も料理の自由研究が大好きで、「【化学反応の解説つき】1日で終わる料理の自由研究テーマ4選」に掲載したように、色々な料理の自由研究テーマをご紹介してきました。
でもでも「料理の自由研究テーマ」にピッタリなレポートのまとめ方ってどこにもないんです。
ネット上では「実験の自由研究のまとめ方」ばかりが掲載されています。
「せっかく、料理の自由研究をしたのに、どうやってまとめればいいかわからない!!」
なーんて思うのも当然です。
しかも、自由研究のまとめ方は、学年によって求められるレベルが違います。
あなたの学年によって、まとめ方を変える必要があるんですね。
そこで、本日の記事は
学年別!「料理の自由研究」向けのレポートのまとめ方
をご紹介していきます。
①小学生から中学生まで、すべての学年で共通の内容
②学年ごとのまとめ方
の順番でお話していきます。
では、はじまりはじまり~・・・といこうと思ったのですが、一度お話しておきたいことがあります。
もし、あなたが小学校1・2・3年生なら、レポート用紙よりも「スケッチブック」でまとめることをオススメします。
もし、スケッチブックを使ったまとめ方が気になる場合は、「シンプルに自由研究をスケッチブックにまとめる方法」を参考にしてみてくださいね!
改めまして、はじまりはじまり~☆
レポート用紙の選び方「オススメはA4・A罫」
まずは、
全学年共通の内容
からお話します。
最初は、レポート用紙の選び方。
オススメのレポート用紙はA4・A罫(けい)のレポート用紙です。
A4であればランドセルに入ります。また、一番文字を大きく書けるのがA罫なので、ぜひこちらのレポートを使ってください。
逆にC罫と掲載されているレポート用紙は、文字を書くのが大変です。C罫のレポート用紙は避けてください。
次は、レポートを書くときの文末についてお話します。
文章の文末は「である」
レポートを書くときの文末は「ある」「である」「だった」にしてください。
レポートは「自分がやったことの報告書」なので、「です」「ます」で書かなくてOKです。
次は、レポートの項目と注意点をご紹介します。
料理の自由研究レポートで絶対に書く項目と注意点
絶対に自由研究レポートに書く項目は、次の通りです。
▼自由研究レポートの構成▼
1)表紙
2)動機
3)実験方法
4)実験結果
5)気づいたこと(もしくは考察)
6)参考文献
それぞれの項目を詳しく説明していきます。
表紙の書き方
・表紙に書くことは「レポートタイトル・学年・クラス・名前」です。
タイトルは、どんな料理を作ったかがわかるようにすればOK。
アイスを作ったのであれば「アイス作り実験」▼
動機の書き方
動機は、「なんでその料理を作ろうと思ったか」を書く項目です。
たとえば・・・
・お母さんがいつも作ってくれる料理だから
・youtubeで見て、楽しそうだったから
などなど。
「なんで料理を作ろうと思ったか」という状況を詳しく書けば書くほど、とても自由研究らしくなります。
こんな感じ!▼
具体例では「お父さんとハゼ釣りを言って、塩と氷で保冷剤を作っていた」→「塩と氷でアイスを作れると知った」→やってみた!という流れです。
実験方法の書き方
実験方法は「実際にやったこと」を書きます。
料理で使った道具&料理の手順を「過去形」で書いてください。
キモは過去形。
実際にやったことなので、語尾を「であった」「だった」にします。
この項目で、料理したときの写真やイラストを掲載すると、とっても素敵になります。
次は結果の書き方です。
結果の書き方
実験結果は「観察したこと」を書きます。
要するに・・・
実験方法通りに〇〇(料理名)を作ったら、〇〇を完成させることができた。
と書けばOK。
ぜひ、完成図の写真やイラストを掲載していください。
語尾は「過去形(=だった)」を使います。
↑の具体例ではテンプレ文章にプラスして、実際にやってみて起こったこと(事実)を書いています。
このように、余力があればやってみて起こったことを書いてOK。
「不思議に思ったこと」など、自分が頭の中で想像したこと書かないようにしてください。
結果に書くのはあくまで「実際に起こったこと」です。
ここまでが全学年共通部分です。
ここから「小学低学年~中学年向け」「小学校高学年~中学生向け」に分かれます。
あなたの学年の項目を読んでください。
お疲れ様です。あとちょっと!
【1・2・3・4年生向け】気づいたこと(不思議に思ったこと)の書き方
あなたが、小学校低学年~中学年の場合、こちらをお読みください。
※5・6年生や中学生の方は次の項目に飛んでください。
結果を書き終えたら、実際にやってみて、「気づいたこと」や「不思議に思ったこと」を書きます。語尾は気にしなくてOK!
例えば・・・
・アイスを作るには、たくさんやることがあるとわかった。
・アイスがあまりおいしくできなかった。どうやったら、お店のアイスみたいにおいしくなるか調べたくなった。
・私はもっとしょっぱい方が好き。もっとしょっぱくするにはどうすればいいか知りたくなった。
などなど。
次で、ラスト!
参考文献の書き方です(次の高学年~中学年向きと掲載された項目を読み飛ばしてください。)。
【5・6年生~中学生向き】考察の書き方
あなたが小学校高学年~中学生の場合、この項目を読んでください。
結果を書き終えたら、今度は考察を書きます。
って、コイツが曲者ですよね。
実は・・・ネットの世界で言われる「自由研究の考察の書き方」は「料理」の自由研究に使えません。
料理の自由研究をしたときの考察を書くときに、次のように書けばOK。
※注意点:語尾は「現在形(=である)」
▼基本▼
① なぜ〇〇(料理の名前)ができたかと言うと、(作った料理の科学的な原理)と言われている。
② 今回の実験でも、同様の現象が起きたと考えられる。
▼基本に追加する発展版▼
③ 自分が不思議に思ったことを書く。
④ 「(不思議に思ったこと)が調べる必要がある。」と書く。
ちょっとわかりづらいので、具体例でいきます。
ドン!
↑の具体例で書かれている内容を要約すると・・・
① 塩と氷でアイスができる原理(凝固点降下)の解説
② 「今回の実験でも、原理通りのことが起こった」と説明
③ 自分が不思議に思ったことを話す
④ 不思議に思ったことを調べたくなったと話す
という流れになっています。
③、④を書くのは結構大変です!
ムリせず、余力があったら書いてくださいね。
原理を調べてまとめてあるだけでも十分です。
最後は参考文献の書き方!
参考文献の書き方
最後に参考文献の書き方です。
レポートを書くにあたって、参考にした本やウェブサイトを書く項目です。
参考文献のテンプレ▼
本:著者名、『タイトル』出版社名、発行年
ウェブサイト:著者もしくはサイト名「記事タイトル」(URL)
聞きなれない単語かもしれませんが、自由研究には必須!
ぜひ書いてくださいね。
小学校低学年~中学年版▼
小学校高学年~中学生版▼
(考察を書くときに参考にした本を書いてください。)
次はレポートを提出できる形に整えます。
学校に持っていきやすい&簡単なレポートの綴じ方をご紹介しますね!
料理の自由研究レポートの綴じ方
ネットで定番の綴じ方は「ヒモを通す」ですが、高確率で破れます。
「ヒモを通す」まとめ方はオススメしません。
そこで、扱いしやすいまとめ方を3つご紹介します。
レポートの綴じ方(上からオススメ順)▼
・スライドファイルではさむ
・レポートの上辺をホチキスで綴じる
・ポケット式のクリアファイルに入れる
それぞれの解説です。
学校によっては、綴じ方を指定している場合があります。
学校から「自由研究の提出方法」のお手紙をもらっていたら、綴じ方のチェックをしてください。
スライドファイルではさむ
スライドファイルってこんなのです▼
レポート用紙に書いたら、そのままファイリングできるのでオススメ。
クリアファイルでカバーされるので、汚れる心配もない。
しかも、このファイルはいくらでも使いまわせるので、来年の自由研究にも使えます。
コスパ、最強。
一番、オススメのまとめ方です。
レポートをホチキスで綴じる
自宅にあるものでやりやすい綴じ方です。
小学生と中学生でオススメの綴じ方が違います。
小学生にオススメの綴じ方「上辺止め」
小学生がホチキスでレポートを綴じる場合は、「上辺止め」をオススメします。
横止めすると、ランドセルから教科書を出し入れするときに、ビリっと破れることがあります。
持ち運びするときは、クリアファイルに入れていくと安心です。
中学生にオススメの綴じ方「左上の端を1か所だけ止める」
中学生にオススメの綴じ方は、左上の端だけ止める方法です。
/の向きに止めます。
というのも・・・中高生向けの自由研究コンクールだと、この形式を指定されることがあるんです。
左上に/で止めてくださいね!
ポケット式のクリアファイルに入れる
最後にオススメするのが、ポケット式のクリアファイル。
クリアファイルの上面にレポートの表紙を貼り付けます。
レポート用紙全体がカバーされる安心感、半端ない。
イッキ見!料理の自由研究レポート例
今までご紹介したレポートをまとめてご紹介しますね。
おあとがよろしいようで。