ぽんぽこぽん!サイエンス・コミュニケーターのぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
今日の記事では、科学実験を調べているときに感じた、ドキドキとした不安と、ちょっとしたお知らせについてお話しさせていただきます。
ネットに失明する恐れがある実験が掲載されていた
ちょっと前に「公園で自然にできる葉脈標本(スケルトンリーフ)を観察しよう!」という記事を書きました。
そのとき、「葉脈標本」についてネットででいろいろ調べてみたのですね。
すると、多くの場合で「葉脈標本」を作るときに、
パイプ洗浄剤(水酸化ナトリウム)
を水に溶かしたものを使用していました。
・・・
「水酸化ナトリウム」を水に溶かしたものが目に入ると、失明します。
ちなみに、皮膚に付着すると、火傷します。
ひどい場合は、手術が必要なレベルで大きくただれます。
しかも、「水酸化ナトリウム」の怖いところは、症状がすぐに出ないところです。
最初はちょっとした火傷かな?という感じなのですが、じわじわっと悪化して、取り返しのつかないことになるのです。
なので、大学の研究室や、高校の理科の授業で「水酸化ナトリウム」を用いた実験をするときは、「白衣、手袋、実験用のメガネ」をつけます。
また、実験後に「水酸化ナトリウム」を捨てるときも、
「水酸化ナトリウム」を酸性の溶液と中和させて捨てます。
しかし、ネットに掲載されている「葉脈標本の作り方」を眺めていると、
「危険だから十分注意していね」
とは書かれていますが、
・どうやって取り扱うか?
・どうやって廃棄するか?
に関しては十分に書かれていません。
ネットはとっても便利です。
ちょっと調べるだけで、いろいろな人の様々なアイディアが掲載されており、
自宅で楽しく実験ができます。
私自身も、とっても楽しく活用させていただいています。
ただ、今回の「葉脈標本」について調べてみて、
ネットに掲載されている科学実験を取り扱うときは、十分に注意が必要だとわかりました。
・・・
さて、ここまでお読みのみなさま、お気づきでしょうか。
この話は、このブログにブーメランであることに。
このブログは、素性の知れない、アラサー主婦が自由研究(実験)をひたすら紹介するというものです。
「お前のブログに掲載されている実験は、安全なのか??」
というのは当然の疑問。
ここに改めまして、本ブログの安全のための工夫をご紹介しておきたいと思います。
本ブログの安全のための工夫
このブログでは、次のような安全のための工夫を行っています。
・化学反応を伴う実験は行わない※。
※ただし、一般的な料理・市販の実験キット・本に掲載されており、かつ安全性が確認できる実験は例外として実施する。
・ブログに掲載するときに、注意点は目立つように表記する
・原則、アルカリ性の溶液を使わない
・有機溶剤(除菌ジェルなどのエタノールを除く)を使わない
・使用する薬品は、中学生が実験するときに使ってよいものまで
・必ず現役の理科教員にチェックをしてもらう
おわりに
ちょっと実験をするのが怖くなってしまいますでしょうか?
でも、ご安心ください。
科学実験って、要は、料理と同じです。
気を付けるべきところだけ気を付ければ、安全で楽しくできるのです。
でも、気を付けるべきところって言われても難しいですよね。
参考までに、私がネットの実験を自宅でやるときに、意識している点をお話しておきますね。
ネットの実験の安全チェックリスト▼
・パイプ洗浄剤の実験はダメ。
・クエン酸を使った実験は、濃度が書いてあるもののみ。
・重曹を使った実験は、基本的にダメ。
おあとがよろしいようで。
ネットに掲載されている情報を信用するのは怖いという話。
あなたが、損しませんように▼