▼こんな人にオススメ▼
駆け出しのブロガーやyoutuberさん。
有償でオリジナルのイラストやアイコンを依頼したい人
※プロ少女漫画家「星野萌絵」先生に、記事をご監修いただいています
ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
2020年の12月某日。
「『ロウソクの科学』をラブコメでわかりやすく解説してみた」というLINE風の会話記事を書くことになりました。
例。こういうの▼
LINE風の会話にするなら、アイコンが必須!
最初は自分で書こうかとも思ったのです・・・が。
読者のみなさまならご存じでしょう。
ぽんすけの絵は画伯系だということに!!
(例。画像右下)
「『ロウソクの科学』をラブコメでわかりやすく解説してみた」の記事はすっごく頑張って書きました。
せっかくなら、カッコいいアイコンにしたい!
ということで、ダメ元でプロの少女漫画家の星野萌絵先生(Twitterリンク)にイラストアイコンを依頼することにしました。
依頼結果・・・
まさかの承諾!!!
素敵なアイコンを描いていただきました▼
ひゃっふーぅっ!!
ということで、本日の記事は、『イラストアイコンをプロの少女漫画家さんに依頼してみた!』。
実際に依頼をして、納品していただくまでを時系列でお話しします。
この記事では、経験談を細かく掲載しています。
文章が長く、読み終わるのに10分(6000字)かかります。
『だらだら長い文章なんて、読んでられねぇよ。あらすじ教えろ!!』というお急ぎの方は、以下の目次から『まとめ』に飛んでください。
5秒で読めるあらすじが掲載されています。
ちなみに、依頼してみて、やりとりした感想。
めっちゃ楽しかった・・・っ!!!
実は、ぽんすけ、依頼したときはもやっとしたイメージしかありませんでした。
でもでも、イラストレーターさんとお話ししていると、イラストのイメージがどんどん固まっていくんです。
だんだんと、もやもやが晴れていくんです。
そして、出来上がったときの達成感。
ちょう、快感・・・ッ。
横から「わーわー」口を出しただけですが、誰かと一緒にイラストを作るって、すっごく楽しいんだなぁと感じました。
イラストレーターさんにイラストやアイコンを依頼したい!という方の参考になればいいな、と思います。
では、はじまりはじまり~☆
この記事は、あくまで当時の経験談です。
依頼の仕方としては、一部、イラストレーターへの配慮が足りません。
この記事内にも『配慮が足りなかったなぁ』と感じた部分のツッコミを記載していますが、実際に依頼するときは「【トラブルを避けよう】 イラストを依頼するときに意識すること」を参考にしてください。
※イラストレーター側のご意見を反映するため、星野先生にご監修いただきました。星野先生、ありがとうございました!
依頼メールを送ってみた
まずは、簡単な仕様を書いたアポイントメントを取りました。
簡単な仕様書の概要(500字くらい)▼
アイコンの概要:1万字の短編小説からキャラデザインをお願いします。画像サイズは400×400px。バストアップのみ。モノクロ2キャラ。
納期:12月21日(ちなみに、依頼日11月30日)
報酬:○円
興味があったら詳しい仕様書送ります。
この仕様書に、即レスしていただき、詳しい仕様書をEメールで送ることになりました。
仕様書は『Word文書』で作成。A4で3枚です。
実際に送った仕様書▼
自由研究Lab.「ラブコメでわかる『ロウソクの科学』」 イラスト依頼
概要
幣ブログ内の「茶番小説」シリーズ※のシナリオにおけるキャラクターデザインおよびモノクロイラスト2点の製作。
※小説を通して科学をわかりやすく解説する脚本群
(例:https://www.ziyukenkyulab.com/ice_straw/)
上記ではリアルによった文章ですが、今回の記事ではキャラクター小説です。
〆切:12月21日(月)
※参考※企画スケジュール
12月4日:文章完成
12月18日:記事内で使用する画像・完成
12月21日:ブログ記事作成(全4記事予定)
12月24日~12月28日:記事公開(隔日)
「ロウソクの科学」はイギリスの王立研究所のクリスマス講演で話された内容です。
クリスマスでの公開を目指してます。
報酬:○円(納品確認後)
納品形式:納品サイズ・解像度:400px × 400px(解像度の指定の仕方がわかりません。相談させてください)
カラー:モノクロ
納品ファイル形式: pngもしくはjpg
記事内での仕上がりイメージ:(冒頭で掲載した『LINE風のやりとりの画像』を添付)
画像はバストアップでお願いします。
指示書:(キャラクターごとの性格と作品のバックグラウンドを書きました。書きかけの記事も添付。妄想全力で恥ずかしいのでここは書きませんよ!)
この仕様書を元に、星野先生にラフを書いていただきました。
依頼のタイミングで解像度を指定する必要あります。解像度の決め方は、記事後半「解像度を決めた」に掲載してあります。参考にしてみてくださいね!
ラフをもらった
ラッキーなことに、星野先生はちょうど1つ仕事が終わってお時間があったとのこと。
午前中に仕様書を送ったら、ラフが当日来ました。
ナニコレプロすごひぃ・・・
送られてきたラフ案がこちら▼
・・・
神か・・・っ!?
素人文章からやべぇのが送られてきました。
複数案来るなんて、びっくりです。
しばらく悶えて、当日返信ができなくなった、ぽんすけです(星野先生、スミマセン)。
星野先生から、「キャララフがしっくりこないかも、とかなら遠慮なくどうぞ~」というお言葉に甘えて、イメージのすり合わせをしていきました。
翌日にラフ修正を送付することに。
モノクロのラフ修正のやりとり
ラフ修正その1
ラフ案から修正願を送付しました。
送った修正願(概要)▼
【女子キャラ】ショートでお願いします▼
【小物について】
1.ヘアピンをリンゴデザインに。
2.試験管も素敵ですが、保護ゴーグルも見てみたいです(保護ゴーグルの画像を添付。画像はGoogle画像検索からイメージに近いのをピックアップして送りました)。
【表情について】
イタズラっ子っぽくしてください(イメージに近い表情をしているイラストをネットから探して送りました)。
男子も同じような感じで修正願を出しました。
ネットで調べた感じだと『イラストレーターにとってラフ後の修正は、めちゃめちゃ大変!迷惑。』とのことだったので、ラフの間にイメージを固めよう!と決意したぽんすけです。
ラフ修正その2
修正願を出したのち、修正したラフが送られてきました。
す。
もう、この時点で、もうもうもうっ、どうにでもしてッ!って感じ(語彙力)。
しかーし、『お金を払うんだから!』と、再び、修正願を出します。
修正願(概要)▼
【女子キャラ】
【小物】ヘアピンは小さめで。落下するリンゴをイメージしたデザインってできますか?(無茶ぶりかも・・・と思いつつ、相談。)
ゴーグルを少し顎側に寄せてください。トリミングされてしまいます。
【男子キャラ】
キャラクタは下の短髪さんで。
【表情】どんなのがいいのでしょうか?オススメありますか?
はい、赤字に注目。
ここで、キャラクターの表情になーんもアイディアが出なかったので、プロに丸投げしました。
そうして「こんなのどうですかー?」と、送られてきたラフがこちら。
差分!素敵!差分!
星野先生「お話を読んだ感じだと、男の子は3種類くらい顔のバリエーションがあった方が分かりやす
ハイ。
もう、ウェルカム差分!!!
追加で、女子の差分も3つ依頼。
差分のラフを頂いたのち、モノクロのラフは完成!したのですが・・・
欲がむくむく。
カラー、に、したい。
仕様を『モノクロ→カラー』に変更をお願いした
実は、本当はカラーが良かったのですが、予算の関係でモノクロ指定をしたぽんすけです。
でも、やり取りをしているうちに、カラーでキャラクターを見たくなりました。
・・・
もういい!
予算オーバーでもいい!
高くてもお小遣いから出す!
でも、仕様変更は迷惑だよね・・・でもでもラフ段階だからいけるかな・・・という一抹の不安を抱えつつ、欲望に負けたぽんすけは、星野先生に相談してみます
ぽんすけ「無理なら全然いいんですけど・・・カラーになんてできますか?」
星野先生「いいですよー!」
・・・
女神がここに・・・ッ!
星野先生のご厚意でカラー変更がOKになりました。
みなさん、真似しちゃダメですよ!
大幅な仕様変更は迷惑ですからね!
改めて仕様が決まったこのタイミングで、カラーイラストの見積もり書(仮)を頂きました。
そして・・・素人にはよくわからない「イラスト利用契約書(仮)」というものをもらいました。
なんじゃこりゃ?
「イラスト利用契約書」をもらう
ここでイラスト依頼のときの超重要ポイント。
イラストレーターさんにイラストを描いていただいたときは、イラストの利用範囲を決める必要があります。
この利用範囲を取り決めて、お互いに約束する書類が「イラスト利用契約書※」となります。
※「著作物利用契約書」などイラストレーターさんによって違う名称の場合もアリ。
今回の場合、利用範囲は「ブログ内のアイコンとしての利用」です。
基本的に、ここで契約した利用範囲以外にイラストを使うことはできません。
でも、せっかく描いていただいたイラスト。
他にも使いたいですよね。
ぽんすけも、今回の記事を『Kindle ダイレクト・パブリッシング(自力で電子書籍を出版できるサービス)』に使いたい!と考えていました。
その話を星野先生にしたところ「一次利用」と「二次利用」という言葉を教えていただきました。
一次利用とは?▼
最初に設定した利用範囲のこと。今回の場合「ブログ内のアイコンとしての利用」
二次利用とは?▼
イラストを設定した利用範囲以外にも使うこと(=他の用途で使うこと)
今回の場合「電子書籍への利用」
※注意:二次利用には利用料がかかります
教えていただいたお話をもとに、星野先生と相談して、利用範囲を決めました。
んで、契約書が完成。
契約書の概要▼
・著作権は星野先生
・一次利用はブログ内(URL:ziyukenkyu.com)
・二次利用はチラシ・書籍
・二次利用料は〇〇円(利用時は連絡してね)
契約書の締結タイミングはイラストレーターによって違います。
気になる方は、イラストレーターさんに直接、確認してみてくださいね。
カラーのラフ修正
なんだかんだで、この時点で仕様・見積書・契約書・モノクロキャラクターのラフが決定しました。
※念のため、変更した仕様書の概要。変更部分は赤字▼
ここからカラーラフの修正が始まるのですが・・・が。
問題が発生します。
・・・
ぽんすけ、色のアイディアなんて、なーんもないぜ!
こうして、ぽんすけが送ったメール。
「星野先生、オススメ色のラフ何個かください」
THE 丸投げ。
カラーラフの修正その1
こうして、優しい星野先生から送られてきたのが、こちら▼
これがラフっ?!と身もだえたぽんすけです。
もうこのままでええです・・・となったのですが、やっぱり、星野先生の美麗で繊細な塗りを拝見したい・・・
再び、修正願。
修正願の概要▼
女の子:オレンジ。男の子:青がベースでお願します。
体形:女の子の胸を前回のラフくらい小さくしてください。
次のラフで、WEB上表示のテストをします。塗りの細かさの指定はしばしお待ちください※
※このタイミングで星野先生から「塗りの細かさに指定はありますかー?」と聞かれたので、頂いたカラーラフで、WEB上で表示リハーサルをしました。
星野先生にもリハーサル画面を見ていただき、塗りの細かさも指定。
ラフの修正その2
ラフ修正その2。ふおおおお!!!ってなったぽんすけです。
この後、人生で一番短いメールを打ちました。
送ったメール本文▼
星野先生
ぽんすけです。
あとは、おまかせで。
よろしくお願いします。
解像度を決めた
めちゃめちゃ遅いのですが、このタイミングで解像度を決定しました。
結局、400px×400px。300dpiです。
youtuber・ブロガー向け『解像度』のざっくり説明▼
・px数とは?:画像の縦と横のサイズ
※px数は使用したいサービスに推奨サイズが掲載されています。
・dpiとは:画像の粗さ。数字が小さければ小さいほど粗くなる。変わりに画像のデータサイズが小さくなる。
※データサイズが小さければ、画像の表示速度が上昇。ユーザーフレンドリーなサイトになります。
WEB上で表示するだけなら、75dpiでよいようです(星野先生談)。
で・す・が!
最終的には電子書籍にしてみたい!紙印刷してみたい!
ということで、電子書籍や紙印刷にも耐えられる300dpiで依頼し、自力でdpiを下げることにしました。
※dpiを決めるときに参考にしたサイト(印刷したいサイズ(mm)から、 実際のデータサイズ(pixel)を計算してくれます):印刷屋さんドットコム 入稿データ(画像)サイズ自動計算ツール(外部リンク)
複数の解像度でイラストレーターさんに入稿していただくこともできます(別途料金が発生)。
「入稿は75dpiと300dpiでお願いします」って、イラストレーターさんに言っちゃう方が楽です。
(ぽんすけは、dpiを下げるプログラム(python)を作って300dpi→75dpiにしました(お金ケチった))
こうして、数日後、納品していただいたのでした。
お支払いした
納品後、星野先生に支払い方法を伺います。
口座振込を指定されたので、ささっとお支払い。
振込時の名前は本名でなく、「自由研究Lab.」に変更しました(ちょっとカッコつけてみたかった)。
ここまでお読みいただきありがとうございます。お疲れ様でした。
イラストレーターさんとのやり取りは、以上です!
まとめ
最後に、改めてぽんすけと星野先生の間でやりとりしたことをまとめておきますね。
やりとりした流れ(依頼主のぽんすけ視点)▼
依頼のお伺いする→細かい仕様書を送る→ラフをもらう→ラフの修正を送る→清書してもらう→納品される→お支払いする
依頼主が送った書類:仕様書・修正願
依頼主が受け取った書類:見積書・イラスト利用契約書・修正案
依頼メール~納品までかかった期間:17日間
おわりに。
楽しかった!!!!
おあとがよろしいようで。