ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
本日の記事は、引き続きロウソクの科学実験、第8弾!
「鉛筆やロウソクの芯が、線香花火のように燃える」という実験をご紹介します。
鉛筆の芯▼
ロウソクの芯▼
この実験では、「ススは明るく燃える」というロウソクが明るく燃える仕組みの1つを観察できます。
ロウソクが燃える仕組み▼
この実験は「ロウソクの科学」第1講と第2講の内容をベースにアレンジされたオリジナル実験です。
もちろん「ロウソクの科学」原文で、「ススが明るく燃える」という話は掲載されています。
しかも!スス(炭素)については、全6講演を通してキーとなる物質です。
「ロウソクの科学」を理解するのに、超重要なポイント!
ぜひ、この実験でススについて学んでみてくださいね。
今回の記事でも、やり方と簡単な解説をお話していきますよー。
ちなみに、一連のロウソクの科学実験で、最も時間がかかったのがこの実験。
ええ、かかりましたとも。
そして・・・
家がめっちゃ、汚れた!!!
心の中で涙しながら掃除をしました。
この記事には、「なぜ家が汚れたのか」も含め大量のしくじり話も搭載されております。
引き続き、しくじり狸をお楽しみください。
では、はじまりはじまり~☆
実験の動画を紹介
気を取り直して、今回の実験を動画でご紹介しますね。
一瞬だけ線香花火のように光るのがわかります▼
さっそく、実験の解説をしていきます。
実験の解説
線香花火のように燃える理由は・・・炭素は、燃えると明るく輝くから!です。
鉛筆の芯には炭素が含まれています。芯を細かく砕いて炎に振りかけることで、芯が燃えて明るく輝くのですね。
ロウソクの芯も原理は一緒です。
ロウソクが燃えると、スス(細かい黒い粒・炭素が含まれている)が発生します。このススがロウソクのオレンジ色の明かりを作っています。
ロウソクが明るく輝くのは、ススのおかげなのです!
さて、ここで、これまでのお話を踏まえて、突然ですが、問題です!
ロウソクの実験では、芯を揺らすだけで線香花火を作っています。
鉛筆のように炭素を振りかけているわけではありません。
なんで、ロウソクの実験では芯を揺らすだけで、ロウソクの真上に線香花火ができたのでしょうか?
ヒント:上昇気流(上昇気流についてはロウソクの科学「上昇気流」実験やってみたをチェック!)
・・・
わかりましたか?
答え!
上昇気流に乗ってロウソクの上に運ばれた芯が、燃えたから。
芯を根本で揺らすことで、ススが芯から離れます。
ススはとっても軽いので、ロウソクの熱で発生している上昇気流に運ばれて舞い上がります。
舞い上がったススが燃えたので、ロウソクの上に線香花火ができたのでした。
では、改めまして・・・実験のやり方!
今回のやり方紹介では「ロウソクの芯」の実験のみのご紹介です。
なんでって?
「鉛筆の芯」の実験の方は、部屋が汚れるからです!正直オススメでないのですっ。
※汚れる理由は「しくじり話」にて後述。
では、やり方の解説、いっきまーす!
実験のやり方
準備するもの
・大きいロウソク
バースディなどに使う小さいロウソクだと、できません(少なくともぽんすけはできなかった)。
なるべく大きなロウソクを用意してください。
ぽんすけは(いつものごとく)50号のロウソクを使いました▼
日本香堂 毎日ローソク 50号 2本入 [95533] (/H)
・ピンセット
以上!
改めて書いてみると、準備するものはすごく少ないですね。
手順
ロウソクを1分間燃やす
ロウソクの炎を安定させるために、実験前に燃やしておきます。
目安は1分!もちろんそれ以上でも大丈夫。
芯の根本を揺らす
ピンセットで芯の根元を揺らします。ピンセットの先が液体のロウにくっついてもOK。
ここで、揺らし方のコツ。
ピンセットで芯をはさんで上にずらす・・・を繰り返す!
これだけでススが舞い上がります。
芯をピンセットで直接揺らさないでください。うまくいかないです。
やり方は、以上。
「ロウソクの科学」実験の中でも手軽にできる実験です。
ただし!
実験を成功させるには、それなりに練習が必要です。
お次は、そんな「なかなかうまくいかなかったよっ」的なしくじり話。
しくじり話
「ススが燃えると明るくなる」という実験を見せたいぽんすけです。
いつも通り、思い付きだけで実験・・・とはなりませんでした。
理論上では、ロウソクの炎からススを取り出して、そのススを燃やせばいいのです。
・・・
無理。
だって、基本的に発生したススはロウソクの炎で燃え尽きます。
実は、ちょっとしたコツで少量のススを取り出すことはできるのですが(※参考「ススの取り出し」実験をやってみた)・・・線香花火を作れるだけの大量のススはゲットできません。
BBQ用の炭を砕いて作るか?なーんて悩んだのですが、今回の実験シリーズの裏テーマ「全部自宅のものでできる!」は達成したい。
BBQ用の炭なんて、自宅にないよね!と思い、却下。
大量のススをゲットしたい。
どうする、ぽんすけ!?
・・・
・・・
さっさと他人に頼ることにしました。
(へっへっへっ。これで楽できるぜ!)と、ほくそ笑む心をおくびにも出さず、お世話になってるハシビロ先生に「スス燃やしたいっス」と依頼します。
ハシビロ先生:「鉛筆を砕いて燃やせばできますよ。ロウソクの横から吹きかければいいと思います。」
とのことだったので、さっそくやってみます。
鉛筆を細かく砕いて、紙に乗せて、大きく息を吸ってぇ・・・
ふぅーっ!
・・・
・・・ロウソクの炎が消えました。
息が強すぎたようです。
改めて・・・ふぅーぅ・・・
・・・
・・・鉛筆の芯が遠くへ飛んでいきました。
も え な い。
その後、何度やっても燃えない。
・・・
と再び頼ってみたところ・・・
ハシビロ先生:「もっと芯を細かく砕いてください」
とのお言葉。
ぽんすけは、鉛筆の芯をハンマーで砕いただけだったのですが、もっと細かくしないとできないらしい。
具体的に言うと・・・これくらい!
THE 粉。
振るったあとの薄力粉(黒)です。1つ学んだぽんすけです。
これで、準備万端。さあ、いよいよ燃やします。
優しく優しく・・・ふぅーっ・・・
・・・
・・・
も え な い(リターン)。
さらにさらに、悲劇が起こります。
想像してください。
今回の実験で、鉛筆の芯(振るった薄力粉サイズ)は燃えませんでした。
つまり、ススは、ふわりふわりと飛び散ります。
最終的には、床と壁にやさしくへばりつきます。
結論:床と壁がススまみれ。
・・・
ぎぃいいいやぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!!!!!!
雑巾を片手に、悲しみの掃除です。
そして、だんだんイライラしてきたぽんすけです。
鉛筆の芯をそのまま炎に突っ込むことにしました。
むき身の鉛筆を、炎にグサッ!
結果。
火柱があがりました。
ばーにんぐリターン。ビビった。
鉛筆の芯ではなく、鉛筆の握り部分のビニール?素材が勢いよく燃えました。
※みなさん、絶対に真似しないでくださいね。実験中のすてばち、ダメ絶対。
燃えた鉛筆(ピンボケ具合に動揺が見られる)▼
結論。
ぽんすけ、めげた。
と再び泣きつき、あーだこーだやった結果、プロに実験してもらうというチートを使って実験が成功したぽんすけです。
ハシビロ先生の吹きかけ。スゴイ▼
しかぁし!
プロがやっても、やっぱり燃え残りがあって、床が汚れます。イヤ。
それに「線香花火」っぽくない!
もっと線香花火っぽくしたい!
という相談をハシビロ先生にワガママしてみたところ、無言で付き合ってくれた、優しいハシビロ先生です。
その後の試行錯誤の結果「ロウソクの芯を揺らす」という実験方法が編み出されたのでした(ハシビロ先生によって)。
もし、この実験をやるときは、「すてばち」にならず、プロの技をゆったりとした気持ちで実験してくださいね。
(鉛筆、突っ込まないでくださいね!)
おあとがよろしいようで。
つづき▼
【解説あり】ロウソクの科学「ススの取り出し」実験をやってみた
「ロウソクの科学」実験記事をまとめました▼