ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
10月も終わりに近づき、ようやく秋も深まってきたなーというこの頃。
どんぐりの季節がやってきました。
昨年はどんぐりを拾いまくった息子です。
今年も、どんぐりに大興奮!
たくさん拾っては、家でころころと遊んでいます。
息子とどんぐりで遊んでいると、以前「さらば、どんぐり虫!どんぐりの虫駆除まとめ~方法別メリット・デメリット~」という記事を書いたのを思い出しました。
今回も、「長く遊ぶなら、どんぐり虫が出てこないように、どんぐりを処理しなきゃなー」とか思ったぽんすけ。
でも、ちょっと待て。
ふと思うのです。
昨年までは、どんぐりの美醜がわからなかった息子。
しかし、今の息子が拾ってくるのは、穴の開いていないキレイなどんぐりばかり!
・・・これって本当に虫、いるの?
本や論文で調べてみると・・・
☑ どんぐり虫(シギゾウムシ)は、視認できないくらい細い産卵管でどんぐりの中に卵を産み付ける。
☑ ふ化した幼虫はどんぐりの中身を食べて育ち、殻の穴を開けて出てくる
とのこと。
つまり、ぱっと見キレイでも、どんぐりの中に虫がいる可能性はある!
割れたどんぐりから、虫が出てくるのは見たことがあります。
しかし、キレイなどんぐりの中から虫が出てくるのは見たことがありません。
・・・
・・・見てみたい!!!!
ということで、本日の記事は「キレイなどんぐりの中に虫がいるのか調べてみよう!」です。
3歳の息子と一緒に調べてみました☆
結論から言うと。
虫は、いなかった!
ですが、今回の実験から、新しい自由研究のテーマが産まれました☆
そんな、自由研究の発見を一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!
はじまりはじまり~
※本日の記事は虫の画像はありません。虫が苦手な方も安心してお読みください!
どうやったら虫がいるか調べられる?「どんぐりを50コ割ってみた!」
まずは、「どうやったら、キレイなどんぐりの中に虫がいるか調べられるだろう・・・?」と考えてみます。
まあ、割ればいいんじゃね?
ということで、穴の開いていないどんぐりを50コ集めました。
穴が開いていないかを、息子と二人でダブルチェックしました!
次に、表面に土がついていたので、洗います。
息子がざばざば洗っていると・・・
浮いているどんぐりがある!
本で調べてみると、浮いているどんぐりは、中身がスカスカになっているとのこと。
原因は、虫もしくは乾燥!
これは、虫がいる期待大です。別に取り分けておきます。
ざっくり洗い終わったので、お次に用意するのはこちら。
ペンチ!
旦那が大学生だったころからずっと愛用されているのを、こっそり拝借します。
よし。じゃあ、ガンガン割っていきますよぉおおおお!
どんぐりに軽くヒビを入れて、パキパキと割っていきます。
ぽんすけがペンチを使い、息子が素手でガンガン割っていきます。
どんぐり、50コです。
しかも、木から落ちて時間があまり経ってないせいか、とってもピチピチどんぐりなのです。
つまり、固い!
ぽんすけ「息子さま。そろそろ腕と手のひらが痛くなってきたのですが?」
息子「はい、次。」
などど、スパルタな息子に従いつつ、どうにか50コ割りました!
二人でガサガサと、虫を探します。
・・・
・・・・
・・・いない!!!
やはり水に浮いたどんぐりじゃないといないのかしら・・・?
水に浮いたどんぐりには虫がいる?「・・・いなかった!」
水に沈んだどんぐりを割っても虫はいませんでした。
では、水に沈んだどんぐりだと、虫はいるのでしょうか?
こちらも割ってみます!
パキパキパキパキ・・・
ガサガサガサガサ・・・
あれれれれ???
虫が、いません!!
写真のように、中がカビているものや、 身の部分が小さくなっているものしかありませんでした。
虫がいなかった理由を考えてみる
虫が出てくるのを楽しみにしていた息子です。
がんばって割ったのに、虫が出てこなくてちょっぴりさみしそう。
そこで、 どんぐり虫をゲットすべく、「なんで虫がいなかったのかな?」と二人で考えてみました。
2人で「虫がいなかった理由」を考えてみたので、ご紹介です!
その1「幼虫がどんぐりから逃げちゃった?」「でも穴が開いていないから違うかも」
息子が発案した理由その1。
「どんぐりの中に幼虫はいたけど、採取したときにはみんな逃げていた」という仮説です。
でも、息子自身が「穴がない」ことを確認していたためか、この仮説は棄却して(取り下げて)いました。
その2「このどんぐり、おいしくないんじゃない?」
息子が発案した理由その2。
採取したどんぐりは、おいしくなくて、「虫が食べないどんぐり」ではないか?という仮説です。
確かに、虫が食べないなら、虫がいない理由になりますね。
その3「もしかして、まだ産卵の季節じゃない?」
ぽんすけが発案した理由です。
まだ、虫がどんぐりに卵を産んでいなくて、そもそも虫のいないどんぐりしかないのではないか?という仮説です。
今回は、10月中旬にどんぐりを採取したのですが、
11月や12月に採取すると、虫がいるのかもしれません。
と・・・・ここまで息子と話していて、あることに気づきます。
これ、自由研究のテーマだ!!!!
昔からの読者様。お待たせしました。
久しぶりにこちらのセリフを使わせていただきます。
自由研究のはじまりだ。
まとめ「常識を疑うことから、自由研究がはじまる」
☑ キレイなどんぐりを50コ割ったけど、虫がいなかった!
☑ 虫がいない理由はわからない。素敵な自由研究のテーマをゲット!
昨年のぽんすけにとって、「どんぐりには虫がいるから、処理が必要」というのは、常識でした。
何も考えずに、どんぐりを茹でたり冷凍したりしていたのです。
でも、今回の実験でどんぐり虫は、どんぐりにいないこともある!ということがわかりました。
そして、3歳の息子と一緒に、自由研究のテーマをゲットすることができたのです。
常識を疑って、実際に手を動かすことでわかることもある。
改めて、その大切さがわかった1日でした。
余談!
ツイッターで「どんぐりで実験します」宣言をしたら、こんなお言葉をいただきました。
ひょっとして、マテバシイ!?(これは美味しく食べる予感)
— ふっくん | 森の案内人 (@fukufukufukkun) October 16, 2019
・・・
おいしいですと・・・!?
なら、やるしかないですよね☆
ということで、鍋で炒めて・・・
できあがり!
実食。
渋みが強いのかなー?とちょっとドキドキしていたのですが、普通にナッツでした!
口の中に食べたことのない、ふわっとした系の香りが広がります。
例えるならば・・・森の香り?(語彙力が行方不明)
想像していたよりも、おいしい!!
これは、いろいろなどんぐり調理も自由研究として素敵ですね☆
今回の実験は、新しい自由研究テーマの宝庫で、ほっくほくのぽんすけでした。
※さらに余談。ビビり息子はどんぐりを食べませんでした。どんぐりを食べるぽんすけをドン引きで見てきたのがいい思い出です。
おあとがよろしいようで。
参考文献
岡 俊彦(2005)日本産幼虫図鑑.学習研究社,東京
木の実系のお話